工場の立ち回りで一番大事なのは「誰に聞くか」だった【70万の授業料】

工場の悩み解決

工場での立ち回りを考えるとき、最初に思い浮かぶのは人間関係とか段取りとか、そういうことだと思います。

でも10年やってきて、一番大事だと気づいたのは「誰に相談するか」でした。

これを間違えると、詰みます。

■ 工場では「人によって言うことが全然違う」が普通に起きる

工場に限った話ではないかもしれないですが、特に工場でひどいと思っています。

同じ質問を3人にすると、3人とも違うことを言う。なんなら矛盾していることを言う。しかも全員が「これが正しい」という顔で言ってくる。

経験年数が長い人が正しいかというと、そうでもない。長くいるからこそ、古いやり方を正解だと思い込んでいるケースもある。

役職がある人が正しいかというと、これもそうでもない。

「誰に聞けばいいかわからない」という状態は、工場員なら誰でも経験していると思います。

■ 自信満々に間違いを言ってくる人がいる

一番厄介なのは、間違ったことを正解のように言ってくる人です。

曖昧に「たぶん〜」と言うならまだいい。自信満々に断言してくる人に引っかかると、本当に困ります。

実際に70万の失敗をしました。

ある部品が必要になって、詳しそうな先輩に確認しました。「それならこれだ」と即答してくれた。疑わず発注したら、全然違う部品でした。

70万です。

後から確認したら、その先輩は「なんとなく合うと思った」レベルの知識で断言していたことがわかりました。

信じた自分が悪いんだけど、と今でも思っています。ただその経験から、「自信満々に言う人ほど疑う」という癖がつきました。

■ 頼れる人を1人見つけることが、工場での立ち回りの基本

じゃあどうするかというと、頼りになる人を1人見つけることです。

これに尽きます。

頼りになる人の条件は、正確さよりも「わからないときにわからないと言える人」だと思っています。自信満々に断言せず、確認してから答えてくれる人。

そういう人は工場に必ず1人はいます。

見つけ方は、小さい質問を何度かして反応を見ることです。答えが毎回「知ってる」か「確認します」かどうかを観察する。「知ってる」しか言わない人は要注意で、「確認します」と言える人が信頼できます。

■ その人が信頼している人を、自分も信頼する

頼れる人が1人見つかったら、次にやることがあります。

その人が相談している相手を観察することです。

頼れる人が「あの人に聞いてみます」と言って動く相手は、高確率で信頼できます。信頼の連鎖です。

逆に、頼れる人が明らかに避けている相手は、自分も距離を置いていい。

こうやって少しずつ、「この人は聞いていい人」「この人は聞かない方がいい人」のマップが自分の中に出来上がっていきます。

1人見つかれば、そこから広げられる。最初の1人を見つけるのが全てです。

■ 「聞かない方がいい人」のパターン

経験から、聞かない方がいい人のパターンも書いておきます。

即答してくる人
考える間もなく答えが出てくる人は、確認していない可能性が高いです。複雑な話を即答できる人間はそう多くない。

自分の経験だけで話す人
「俺の頃はこうだった」が口癖の人は、現状と乖離していることが多いです。工場のルールや設備は変わっていくので、昔の話が通用しないことがある。

聞かれることを嫌がる人
「なんでそんなことも知らないの」という態度の人は、そもそも相談に向いていません。正確な情報より、自分が上に見られることを優先しています。

これらは「絶対悪い人」というわけではないですが、相談相手としては外した方がいいです。

■ まとめ:工場の立ち回りは、信頼できる人を1人見つけるところから始まる

相談相手を間違えると、時間もお金も無駄になります。

僕は70万で学びました。高い授業料でしたが、それ以来「誰に聞くか」を最初に考えるようになりました。

正しい情報を持っている人より、「わからないときにわからないと言える人」を探す。その人が信頼している人を、自分も信頼する。

工場での立ち回りは、この連鎖を作ることだと思っています。

まだ完璧にはできていないけど、70万払ってから少しはうまくなりました。


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